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どるとるの部屋


[5665] 蜃気楼
詩人:どるとる [投票][編集]


すべてに答えを出したくて
でも歩いていくうちに気づいたんだ

すべてに決まった答えがないことを
だから僕はまだ
同じ場所で立ち止まってる

今日から明日へ進めない

わからないすべてに 得体のしれないなにかに
行く手をふさがれている 真夏の暑さが魅せる蜃気楼かなあ

遠くまで おんなじ景色が連なって
まるで鏡の中にいるようだ
世界の果てまで僕で埋め尽くされてる

庭には綺麗な花を咲かせて
家の中は散らかしっぱなしさ

見えるところには気を遣うのになあ
見えない部分は
手をつけない 面倒だから

枠から少しもはみ出せない

狂ってしまいそうな暑さ続く 陽射しは容赦なく
肌に突き刺ささる まるであの日見た陽炎

時間をかけて 焼き尽くすんだろうか
記憶が思い出へと変わるように
日記のページに描かれた青い空と白い雲

わからないすべてに 得体のしれないなにかに
行く手をふさがれている 真夏の暑さが魅せる蜃気楼かなあ

遠くまで おんなじ景色が連なって
まるで鏡の中にいるようだ
世界の果てまで僕で埋め尽くされてる

暑さのせいで 視界がぼやけている
すべての平行が斜めっている。

2014/08/08 (Fri)

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