詩人:どるとる | [投票][編集] |
何か弱い部分を 隠すみたいに
人には見せたくない傷跡があるのです
僕にはまだ 踏み出せない一歩がある
開けることの出来ないドアがある
季節は 変わりゆくものだとして
時の流れが 僕から何を奪っても
泣くことのないように 今から
寂しさに 慣れようか
ひとつひとつ 大切なものが増えていって
その代わりべつの何かをなくしてしまう
気づけばほら 昨日まで当たり前だった世界が 今はこんなに蒼くにじんでる
見えない傷跡から流れるのは
血ではなくて 優しさだったりするよ
僕にはまだ伝えなければならないことや
やり残していることがある
すべての命には終わりがあるとして
それは変えることの出来ないものなら
ねえ せめて生きている間だけでも
光り輝いていたい
ひとつひとつの出会いと別れの中で
もう二度と出会えない人もいるだろうか
ただすれ違うだけの小さな出会いさえも 偶然なんて言葉で片づけたくない
ひとつひとつ 大切なものが増えていって
その代わりべつの何かをなくしてしまう
気づけばほら 昨日まで当たり前だった世界が 今はこんなに蒼くにじんでる。