ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 痛みを覚えている

どるとるの部屋


[5725] 痛みを覚えている
詩人:どるとる [投票][編集]


過ぎ去った昨日の景色の中に
傷跡が見えるようさ
見えないものだと人は笑うだろう
聴こえないだけで無いものと思い込む馬鹿者め

あらゆる概念の中で
唯一 存在することを許されている
「心」という見えざる思想は単なるまやかしか

まだ 消えない まだまだ消えない
後悔という残留思念 悪あがきした若さの影
幽霊みたいに 行ったり来たりしてる
胸の中 いろんな感情が喧嘩している

生きているだけで忙しい
忘れたというのは全部嘘で
今までのすべての痛みを覚えている。

2014/08/18 (Mon)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -