詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
なんとなく 思うんだ 生きていることは
当たり前だ でもその当たり前の中には
きっと特別な光がある そう思うんだ
窓の外 通り過ぎてく 季節が また
移り変わる その時 僕は またひとつ歳をとる
そして 色あせてく
痛みのない 傷を抱いた 心は声に出せない悲しみを唄う
「すべては今日という日のために」
そんな 今日にたどり着くために 僕は生きていこうと思う
なんとなく 見つめてる 眺めているんだ
遠い国の戦争や 無益ないじめの実態を
相変わらずの世界だなあ ため息が止まらない
見えない 景色を探す
聴こえない 音を探す
僕は 名ばかりの旅人
いつか 灰に成り代わる
名前のない 感情が僕を突き動かす 心のゼンマイを回す
「生きていて良かった」とか
「生まれて良かった」
すべてはそんな気持ちに到達するためにあるんだと思う
またページをめくる 雨が朝を濡らして
踏み出した 一歩が
たとえ小さくても
そこからはじまる物語
痛みのない 傷を抱いた 心は声に出せない悲しみを唄う
「すべては今日という日のために」
そんな 今日にたどり着くために 僕は生きていこうと思う。