日々はただ 風の向こうに流されてゆく今日が明日に身をあずけているように雅なる 着物を纏うように心にいつでも 揺るがないもの 抱えて明日は 風の中 どこへ吹いていこうか迷いの森は深く 暗く生きる私たちを悩ませる遠くに 見える 海は凪いで思い出を 笹舟に乗せ もう出会えぬ人へ手を振るのです 静かに今 風が立つ物語はここからはじまるのさ。
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