詩人:どるとる | [投票][編集] |
暗闇の中に 目を凝らしてみる
たとえば僕は 夜空の中に輝く 星のひとつ
君には見えるだろうか
無音の中に たたずんでみる
たとえば僕は この街のいたるところに隠れてる
誰かを思う優しい声
紛れ込むのさ たくさんの人の中に心のより所を探して
気づけばほら知らないあいだに夜が過ぎてく
目をつむっても 耳をふさいでしまっても
見えるもの 聞こえてくるもの 何があるだろう 教えて
この世界に 散りばめられている 物語
それが悲劇でも喜劇でも 紛れなくそれは僕の物語
天からのささやかな贈り物 くらしのささやき
どこにもないのにここにあるもの
それは 多分誰もが生まれながらに持っているもの
いつか君にも見えるだろうか
ふれられもしなければ匂いもない
だけどそれはあると思えばある
ないと思えばなくなってしまう
とてもいい加減なもの
歩み寄るのさ 朝のそばまで カーテンを開くのは 君の役目だ
気づけばほら知らないあいだに 花が咲いたよ
笑っているようで 泣いているようにも見える どっちつかずの表情 読み取れないから教えて
始まりと終わりが交互におとずれる 物語
それが悲しくてもうれしくても 僕は僕の今をただ見つめるよ
「そこにある」ただそれだけの存在でいい
それがくらしのささやき
目をつむっても 耳をふさいでしまっても
見えるもの 聞こえてくるもの 何があるだろう 教えて
この世界に 散りばめられている 物語
それが悲劇でも喜劇でも 紛れなくそれは僕の物語
天からのささやかな贈り物 くらしのささやき
命が懸命に刻んでいる歌声 くらしのささやき。