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どるとるの部屋


[577] 光と影
詩人:どるとる [投票][編集]


孤独な自分のことを かわいそうだなって思うよ
だけど無力な僕にはどうしようもできない
ただ泣くことしか
友達も恋人も何もいない
ただ静かな部屋の中
終わらない闇を見つめてるだけ

窓の外に見える申し訳程度の月明かり
僕の心も照らしてくれよ どうせなら

なぜか真夜中 のどがかわいたわけじゃないんだけど
近くの自販機にジュースを買いに行く
足取りはきわめて重い

生まれた意味や
生きてく理由
なぜかそんなの見えないはずなのに心の中でね形のないそんな気持ち消えてしまった気がした

僕をかろうじて照らしてる光
死んだように闇に横たわる影

今はまだわからない
生きてく理由も生まれた意味も
だけれどやがてはわかるだろう
希望なんかないけど
とりあえず嘘でも強がりでも僕は思うことにするよ

こんなに寒いのにねなぜか買ってしまった冷たいジュースは
まるで僕の心のようでなぜか抱きしめたくなった
しばらく自販機から動き出せなかった
今もまたすぐに昔話になるかな
でも忘れないよ
この胸を焦がすほど記憶に焼きつきそうなかげり

ほら 携帯からは
いつも母の留守録
「早く 帰れ 母より」
なんでかな
巣立てない僕
抜け出せない部屋
日々は甘えたままの僕をそのままに過ぎ去ってゆく

もう 夢も理想も今さら追いかける歳じゃないし
ああ 何もない夜空に見える月がなぜだかうらやましくなったよ

結局 学んだことや
幼いころに一生懸命に書いた夢と理想にあふれた作文なんて無意味だったね
孤独な僕にはそもそも協力なんて言葉も悲しいだけだから人通りの多いこの街じゃ息をするのも苦しいくらいさ

僕をかろうじて照らしてる光
死んだように闇に横たわる影

希望だけじゃ
人は生きられない…
心の闇にすがりつき
通り過ぎるばかりの時間の上にあぐらをかいて不都合な現実に五感を塞ぐ僕。

2009/11/24 (Tue)

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