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どるとるの部屋


[5773] 童貞
詩人:どるとる [投票][編集]


ひとりでまともにこの世界を歩くことも出来ない僕には
自分のことや誰かのことを愛すことの出来ない僕には
まだいろんなことが未熟だから
どれから手をつけていいのかわからない
なんとなく 立ち尽くした夜の中
手探りしてる 昨日の自分の抜け殻抱えたまま

ひと皮剥けずに まだ青くさい逸物を
引きずったまま 心も体も大人になれない
童貞なんです

何が正しくて何が悪いかより それを選べる人とか
誰かのこと 傷つけてもあとになって後悔出来る人や
こんなんじゃ駄目だって思ったり
自分を 叩ける 人になりたいと思う
さり気なく 入り浸る優しさの中
手を伸ばせば いつでも僕を心配する人がいてくれる

自分という殻を破れ
大人になるってことは前に進むことだ
一歩ずつでいい 諦めることを諦めよう

ひと皮剥けずに まだ青くさい逸物を
引きずったまま 心も体も大人になれない
童貞なんです

ひと皮もふた皮も 剥けばいいじゃないか
中途半端な 大人なんて大人とは呼べない
だから僕は童貞はやめた 童貞はやめた。

2014/08/31 (Sun)

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