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どるとるの部屋


[5830] 迷子のうた
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れ 帰り道を急ぐ 人の流れに
のまれて僕はいつの間にか早足になる
人いきれの通りに 灯る明かりは
眩しすぎて 夜が来たのに涙が丸見えさ

どうしたものかと とぼとぼ歩いてく
ため息を何度も飲み込んで 吐き出せずに
出口を求めてさまよい歩いて気づいた
この世界はどこまで行っても迷路だと

乗り上げてしまった舟の形
それに似ている 僕はいよいよ終わりかな
夢見ることだけは得意中の得意なんだ
だけど形に出来ない 夢見るだけ

どうしたものかと 困り果てたから
とりあえずわけもなく駆け出した夜
あるはずもない出口をまだ探している
教えてよいつまで生きればいいですか?

迷子のように はぐれてしまった誰かを探している
はぐれてしまったのは自分自身だろう
早く見つけたい 迷子の迷子の心

どうしたものかと とぼとぼ歩いてく
ため息を何度も飲み込んで 吐き出せずに
出口を求めてさまよい歩いて気づいた
この世界はどこまで行っても迷路だと
人は誰でも迷子だと
死ぬまで何かを探し続けるんだと。

2014/09/21 (Sun)

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