詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉もなく僕らは
ただ不器用に
すれ違いながら迷いながら歩いてゆく
同じ歩幅じゃ うまく歩けやしないから
時々は 追い越したり 追い抜かれたりしよう
下手な嘘は この頬に雨を降らす
愛されたいなら 適度ないい加減さを 持つことだ
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
遠慮知らずの人は
不躾な人で
側にいてと言いながら一人が好き
最初から 違う人なんだから重なれない
それを知ってて 愛し合う人の摩訶不思議
傷跡に やさしい言葉がしみていく
「おはよう」や「おやすみ」がいかにありがたいかわかる
老いぼれていくのは 一人じゃないから みんな一緒だ
こんなふうに 誰かと同じ悲しみや喜びを味わえる幸せ
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる
今日もまた ささいなことで傷つけあった
今日もまた 素直になれずに意地を張った
それでもそのくらいが いいと思うのは
雨上がりの虹を 見たことがあるからで
日が暮れてゆくのを ただ 見ているだけでいいからね
そんなふうに 同じ窓辺で 同じ景色の中に 寄り添っていれば
やがて愛なんて いつの間にか この空っぽの胸の中を満たす
Stand by Me Stand by Me ごまかしながらも愛を伝えてる。