詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただ白い画用紙のようなまっさらな道の上に
どこまでも どこまでも 伸びた道の上に
命の長さだけ線を引く
時々は曲がりくねって
時々はピンとまっすぐに
波打ってみたり止まったり
命は いろんなふうに形を変える
あなたが引いた 線はあなただけの人生を
物語のようにこの世界に残るから
目には見えない線だけどあなたが歩いた道の上に足跡のように残るから
今日もあなたは線を引く
生きていることを確かめるように
生きていることを明らかにするように
誰かがいつか僕の引いた線を人生のちょっとした場面に役立ててくれたならいいなあ
そのための小さな轍をつくる。