詩人:どるとる | [投票][編集] |
ささやかな幸せがひとつだけあればいい
あたたかな陽射しのような さもなくば雨上がりの虹のような
ちっぽけな喜びがくれたうれし涙のような
ひとつひとつの 幸せ 指で数えて
住む場所がある幸せ 家族がいる幸せ
仕事がある幸せ
勉強できる幸せ
そんなたくさんの幸せの中で これ以上何を望み これ以上何を欲しがるのか
そして 何を不服に思うことがあるのか
ささやかな幸せが 気づかないあいだに
僕らを優しく照らしている 朝に飲む一杯の珈琲のような
昨日見た夢のような
くだらなくてありふれた出来事のような
ひとつひとつの 幸せに目を凝らして
ここにある すべての当たり前は 僕らが勝手にそう呼んでるだけで
何ひとつ当たり前なことなんか ないからね
間違わないで
いつの間にか 大切なものは この手のひらから ひとつ残らず
すべり落ちてしまうから その前に
ありがとうや 愛してるなんて 言ってみよう 僕を愛してくれるすべての人に
ささやかな幸せがひとつだけあればいい
あたたかな陽射しのような さもなくば雨上がりの虹のような
ちっぽけな喜びがくれたうれし涙のような
ひとつひとつの 幸せ 指で数えて
あますことなく宝物にしていこう。