詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しみが祓えない
怨みが晴れない
欲望が祓えない
妬みがなくならない
この世の中は魑魅魍魎の住処
百鬼夜行の悪しき魔物たちが毎夜踊り狂う
今夜もまたお化け提灯が照らす中 魔物たちが列をなして
暗闇の中 かすかに灯る光の中で 禍々しい笑みを浮かべて酒をあおり肴を食べ朝がくるまで幻と踊る
祓いたまえ浄めたまえ
この悲しみ 怨み 妬みを
祓いたまえ浄めたまえ
僕だけの力じゃもうダメみたい
お陀仏するまで
この不安は消えない
ああ だから
祓えない 浄められない
それは 悪しきもの
されど 必要なもの
全ては幻
魔物もふざけたパレードも
全ては夢
僕がつくりだしたイメージの世界
本当には無い
何処にも無い
僕だけの僕だけが生み出し操れる
ふざけているようでやたら真面目なオリジナルのパレード
今 その行列が頭の中を通り過ぎる
ぞろぞろとぞろぞろとただぞろぞろと
妄想走行中
夢は突然止まれない
走り出したらどこまでも、さ
見守ってて夢のはずれの現実で
悲しみが祓えない
怨みが晴れない
欲望が祓えない
妬みがなくならない
そんな世界でもなお笑いながら生きてる君よ
特別 何も願わないから。