詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいことがあったんだ
だからたくさん泣きました
瞳からつぎつぎにこぼれる涙
心までとどいて濡らしました
通り過ぎてく季節の数だけ
歳を重ねて いつの間にか僕も大人になったよ
優しくなろうと思えば思うほどに
なぜだろう 泣きたくなるよこの世界は
つまらない見返りを求める人ばかりで
ありがとうも悲しく聞こえてしまう
それでも僕はどこまでも単純でお人好しな優しい人でいたいよ
とっぷりと日が暮れて
いつもの帰り道を歩けば
いつまでも見ていたいほど
きれいな夕焼けが街を包んでいた
たとえば出会った人の数だけ
思い出があるのなら 悲しみさえも抱いたまま
誰かを愛そうとすればするほどに
なぜだろう 傷つくばかりで悲しくなるよ
憎むことに慣れてしまった僕たちには
優しさの置き場すら心にはないかなあ
それでもたまに見せる人の弱い部分が僕にはたまらなく優しく見えるんだ
簡単なことだ 多分僕たちが苦戦してることは
心と心で会話すればいいだけなのに
目と目を合わすたびつまらない計算をするからこんがらがる
優しくなろうと思えば思うほどに
なぜだろう 泣きたくなるよこの世界は
つまらない見返りを求める人ばかりで
ありがとうも悲しく聞こえてしまう
それでも僕はどこまでも単純でお人好しな優しい人でいたいよ。