詩人:どるとる | [投票][編集] |
人はなんにでも名前をつける。
人には人の名前、動物には動物の名前があり食べ物には食べ物の名前がある。
子供のエフ氏がただひとつだけ名前がわからないものがあった。
それは我々の生活にはなくてはならないものだと大人は言う。それなのにそれには名前がない。
大人はそれをなんの躊躇もなく使い、あろうことか身につけるという。材質はざらざらしていて伸縮性があり使い方としては肌につける代物らしい。一体なにに使う代物なのか
子供のエフ氏には到底わからない。
ただ大人はこれをある大事な時にだけ使う。そう言うだけであとは頑なにその名を子供たちには伝えないものだ。
きっと素晴らしい使い道があるに違いない。大人は大人になればわかると言っているから大人になるのがエフ氏も楽しみだ。