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どるとるの部屋


[6025] まっしぐら
詩人:どるとる [投票][編集]


学生服に着替える 新しい春の日に
はにかんで微笑む君は もう私の知っている君じゃない
心もひとまわり大きめの服に着替えていたよ

僕らは互いに すれ違いながら 時には分かり合えなくて そっぽ向くけど
肝心なときにはいつもなんだかんだで心を通わせてる

沈む夕日を追いかけて あなたは明日に走ってゆく
その背中が 君もおいでと僕を呼んでる
僕も君と同じ 明日をめざして まっしぐら

あなたの家から学校へ続く坂道に
春がやって来たらきっと桜の蕾もひらくでしょう
あと何度この坂道を歩けるでしょうか

数えるほどになりました 卒業までの数ヶ月 だらしなく はだけたシャツの
ボタンをしっかり締めたら 心までシャンとした

昇る朝日 夜明けの街並み おはようさんと 声かけて
土手っ腹を 走ってゆく人 輝く汗に濡れていた
僕も君のように 風に吹かれて まっしぐら

校舎に 朝日が あたる 元気な声が 聞こえたら
今日もはじまる チャイムの音 心を学ぶ時間です

沈む夕日を追いかけて あなたは明日に走ってゆく
その背中が 君もおいでと僕を呼んでる
僕も君と同じ 明日をめざして まっしぐら
明日にまっしぐら。

2015/01/29 (Thu)

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