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どるとるの部屋


[6063] 手の鳴るほうへ
詩人:どるとる [投票][編集]


さあ 始めようか はじめてのはじまりを
明けては暮れていく空を 見下ろすように見上げては
聞いてるような 聞いてないような
見ているような見てないような
わからないすべてのものに わからないそのわけを
教えて 伝えて ささやきかけて

今、僕は未来に手を引かれていく
今よりもっとずっと先の未来へ
はしゃぐ心がはずむ鼓動を連れて浮き足立って手の鳴るほうへ

ああ 歌い出したら 止まらないが止まらない
雨が降っては晴れ渡る空は 色あせるほどに色づいていく
笑ってるような 笑ってないような
泣いてるような 泣いてないような
形のないすべてのものに 形を与えているイメージを
手繰り寄せてよ 招き寄せてよ

今、世界は明日の未来に向かいながら
道を 引き返すようにまた暮れていくよ
鳴らしてみせてよ あなたの心を 少し格好つけて 手の鳴るように

見渡す世界は 見渡すかぎりに そこにあるものの輪郭しか映さない
映せない ここにあるものはもう 何ひとつ
本当じゃない

今、僕は未来に手を引かれていく
今よりもっとずっと先の未来へ
はしゃぐ心がはずむ鼓動を連れて浮き足立って手の鳴るほうへ

もっと世界の そばへ
その先へページの向こうへ
心が心を 連れて行って
連れて行って。

2015/02/14 (Sat)

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