詩人:どるとる | [投票][編集] |
通り過ぎてく時間はまるで 車窓からの眺めに似ている
少しずつ少しずつ人は大人になってゆく
いつまでも子供じゃいられないのです
たとえばあなたの心に映る景色は
かつてあなたが見たものや聞いたものだったりするよ
思い出に色をつけるならどんな色でしょうか
きっときれいな 夕暮れみたいな色なんだろうね
過ぎ去った時間さえも思い出せば
まるできのうのことのように
瞼の裏に広がるあの笑顔 あの涙
過ぎてなお色あせぬ日々
目には見えない思い出はいくらつぎ込んでも買えないから価値がある
一歩一歩はとても小さなものだけど
振り返ればなんて長い道のりなんだろう
たとえば 雨の降る街の静けさや
誰かが意図せずくれるぬくもりが 思い出のひとかけらだ
思い出話をし出したらきりがないから
昔を思い出すときは一人きりのときだけにしよう
日々早足に通り過ぎてく ひとつひとつ
その時はなんでもないこともあとで大切な思い出のひとつになる
過ぎるからこそ思い出になる
ああ 言葉は いらない
ただ懐かしいだけで
またあの日に帰りたくなる
思い出はどうしてこんなにきれいなんだろう
思い出に色をつけるならどんな色でしょうか
きっときれいな 夕暮れみたいな色なんだろうね
過ぎ去った時間さえも思い出せば
まるできのうのことのように
瞼の裏に広がるあの笑顔 あの涙
過ぎてなお色あせぬ日々
過ぎてより一層 色づく日々。