詩人:どるとる | [投票][編集] |
よーいドンの合図もないけど
生まれたその瞬間から走り出した
君はランナーさ 誰かと競っている
そういうわけじゃないけど
バトンを明日の自分に渡す役目を担う
誰かの為に 生きているなんて
嘘をつきながら 流したくもない汗を流してる
きれいごとだけならきれいに聞こえる
「愛してる」
「誰もが誰かとつながって生きている
誰もが誰かに支えられながら生きてる」
それだけは本当だからありがとうって
そっけなく背中でつぶやいたら
また 走り出す 誰かのどういたしましてが背中越し聞こえる
人は強いけど 反面弱い
脆い心はすぐに「あきらめ」にすがりつく
君は自分が何者なのかさえわからない
だからとりあえずらしく振る舞う
くすぐったい 言葉も時にはほしいなあ
勝手だろう?
誰かのために生きている
そんなきれいごともたまには言ってみたいよ
明日に向かうその途中で 僕はなんとなく立ち止まって
生きている幸せをかみしめて
生きている悲しみに打ちひしがれる
雨が降っては晴れる その繰り返しの先
新しい今日に出会えたらいいなあ
口笛をひとつ吹き鳴らせば どこかでひぐらしの鳴き声
どんな今も抱きしめて 受け止めて
苦いのを我慢して飲み干した その底に光る夢
「誰もが誰かとつながって生きている
誰もが誰かに支えられながら生きてる」
それだけは本当だからありがとうって
そっけなく背中でつぶやいたら
また 走り出す 誰かのどういたしましてが背中越し聞こえる
だから 僕はまた頑張れる
だから 君もまた頑張れる。