ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > プレゼント

どるとるの部屋


[6173] プレゼント
詩人:どるとる [投票][編集]


いくつもの 悲しみと いくつかの喜びを手にして生きてゆく
ただそれだけのことが とてもうれしくて だけど悲しくて
言葉にならない 気持ちが心を追い越せない

生まれて来れたという ただそれだけのことが
何よりのプレゼント
負けてたまるか 挫けてたまるか
そんな強がりも必要
生まれたときから手にしているんだよ
誰もがその手に ひとりにひとつの命

はじまりのはじまりが 今世界に一歩 手を伸ばす
つま先くらいは 明日に届くかなあ 誰かを愛せるかなあ
時々立ち止まって 生きることとは何か考える

生まれたのはいいものの
どうやって生きて行けばいいのか
僕は途方に暮れる
とりあえず悲しみに泣いて 喜びに笑ってみる
そんな当たり前なことひとつひとつ
繰り返してるうちにいつの間にか幸せはその手に

はるかな未来へも 届いてしまう ちっぽけな一歩が
ほらまた 積み重なって 誰かの今日を そこに描いてる
遠い昔の誰かが はるかな今日を 思い描いていたように

生まれて来れたという ただそれだけのことが
何よりのプレゼント
負けてたまるか 挫けてたまるか
そんな強がりも必要
生まれたときから手にしているんだよ
誰もがその手に ひとりにひとつの命

時々じゃまくさくて 時々 ありがたくて
それでも捨てられない命はまさに
天からの授かり物
かけがえのない
プレゼントに相違ない。

2015/03/19 (Thu)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -