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どるとるの部屋


[6178] 夜は広がって
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


波紋のように ひとつ またひとつ
生まれる 小さな渦をそこにつくる
つま先でちょんと 揺らした水面が
ほら ずっと 先の未来の今も揺らす

続いていく この物語のあらすじを
指先でなぞるように 縁取るのさその輪郭を

夜は果てまでも広がって 寂しさを隠す
だけど涙だけは まっすぐにこの頬を伝う

ああ ひたすら悲しいね 生きることは
ああ 消えない痛みをいくつも残すから。

2015/03/21 (Sat)

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