波紋のように ひとつ またひとつ生まれる 小さな渦をそこにつくるつま先でちょんと 揺らした水面がほら ずっと 先の未来の今も揺らす続いていく この物語のあらすじを指先でなぞるように 縁取るのさその輪郭を夜は果てまでも広がって 寂しさを隠すだけど涙だけは まっすぐにこの頬を伝うああ ひたすら悲しいね 生きることはああ 消えない痛みをいくつも残すから。
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