詩人:どるとる | [投票][編集] |
胸の中に 置き去りにされたままの
気持ちと見つめ合って 今日もまた
僕は空ばかり 見上げていたんだ
言葉は なんの役にも立たなかった
それは引き出しにしまわれたままの思い出
空に 消えた 途切れた ヒコウキ雲の形
花には花の名前が 人には人の
名前の向こうにある 本当の君に
僕はそっと 話しかけてみるんだ
だけど返事はいつも ありません
それは 通り過ぎた駅の色あせたベンチ
ページを追う 物語の先に待つ 見知らぬ結末
僕は窓を開けて 闇を抱いてる夜を
ただ ずっと 眺めてた
夢から覚めたときにはもう 何もない
それは引き出しにしまわれたままの思い出
空に 消えた 途切れた ヒコウキ雲の形。