詩人:どるとる | [投票][編集] |
日が傾きかけた空が電車の窓から見える
片道切符を握りしめた僕はあくびをしてる
メトロノームのように 行ったり来たりするだけの
変化のない毎日の中を往復してる
飛び抜けていいニュースもない
せいぜい気にするのは 明日の天気予報くらいで
近頃僕は 何をするにも 身が入らずに
ぼんやりしてて 心ここにあらずです
少しばかり飽き飽きしてるストーリー
移り変わる景色過ぎてく窓に 映る日々
ありふれた 映画のありふれたワンシーンに
重ねてる なんでもない日常の上書き
やりたいこともこれと言ってないし
行きたい場所も欲しい物もない
正直人生に宛もない
暇つぶしの作り話もない
ため息つくたび思う 僕は何のために生きてるんだろう
今日と明日 そしてまた明日
ただ繰り返すだけのデイバイデイ
途中で投げ出してもいいくらいのストーリー
昨夜、読んだつまらない小説のよう
見つかりそうもない生きる理由や意味を
絡まった紐をほどくみたいにして
なんとかごまかしながら言い繕ってきた
それは いつまで続くかな
わからないけど今日も生きてる
近頃僕は 何をするにも 身が入らずに
ぼんやりしてて 心ここにあらずです
少しばかり飽き飽きしてるストーリー
移り変わる景色過ぎてく窓に 映る日々
今日が明日に明日が今日になっただけ
それだけで 何も変わらない 僕らの日々。