詩人:どるとる | [投票][編集] |
思いつきの言葉は
いつも 曖昧 あやふやで
脈絡のない 会話で頭を悩ます
何を言いたいのかもいまいちわからない
夏の暑さの中で
目を回してる
軽いめまいの中に
音を立てて落ちた
君の声
まだ遠い 雷雲
避雷針を立てろ
ここにおいで
ここにおいで
溶け出した バニラアイス
スプーンで舌に運べば冷やかな舌触り
飲み干したジンジャーエール
果てしなく話は 彼方へそれていく
蝉しぐれの雨が
あたりの音をかき消す
大事な言葉さえも
うまく聞こえない
君の声
目を閉じて
たったひとつの音に
耳をすます
耳をすます
思いつきの言葉は
いつも 曖昧 あやふやで
脈絡のない 会話で頭を悩ます
何を言いたいのかもいまいちわからない
だから 僕は
とりあえず
会話を続ける
この夏の終わりまで
終わらないコミニケート
闇に一瞬 燈りが 灯った気がした
そのかすかな灯りの中で僕はほのかな
恋の結び目 ほどくよ
愛してる
愛してる
君だけを。