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どるとるの部屋


[6372] 風のゆくえ
詩人:どるとる [投票][編集]


今日と明日を行ったり来たりする
日々に疲れ果ててため息が止まらない
どこまでこの道は続いているのか
とりあえず 歩き出した思いきりだけの旅だ
わけもなく宛もなく雲と肩を並べるように読み進めるストーリー

またひとつ朝が来て そして夜が来る
うとうとと船を漕いでいる
僕の意識が 少しずつ とけていく
乗り過ごすまいと 目を無理やりこじ開けても
いつの間にか夢の中

知らない駅に たどり着いて
目覚めたときには 予想していたより
ずっと つまらない明日だった
片道切符しかない僕は引き返せず
そのまま 前に進むしかなかった

行き先はいつも決まっている
明日は 誰にとっても明日のままだ
案内表示板なんかいらないんだ
とりあえず 笑えればそれだけでもういい日だ
夢もロマンもない
人並みの幸せを手に入れられれば それだけでいいよ今は

またひとつ朝が来て そして夜が来る
うとうとと船を漕いでいる
僕の意識が 少しずつ とけていく
乗り過ごすまいと 目を無理やりこじ開けても
いつの間にか夢の中

知らない駅に たどり着いて
目覚めたときには 予想していたより
ずっと つまらない明日だった
片道切符しかない僕は引き返せず
そのまま 前に進むしかなかった

風のゆくえを 追いかけても途中で見失う
足跡さえ残さないから 追いかけるのは容易じゃない
夢の後先へと消えてく 昨日の記憶は 少しずつ 消えてく

昨日の夢も 忘れてしまって 思い出せないように
ほらもう どこにもない
風はもう明日に 吹いていく。

2015/07/11 (Sat)

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