詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しみの 一番 奥で
叫んだ声は やがて風に消えて
待ちわびたあの夜が
誰かの涙を さらっていく
今僕に見える光があるなら
それは きっと
目には見えないくらいかすかな幸せだ
多くを望まない生き方で
たとえば いつか
なくしてしまう それまでの命でも
与えられた時間の中で
泣いて 笑って
限られた 今を 生きよう
群から外れた 冥王星
寂しそうに 闇の中でたたずむ
涙さえ流さないのは
強がりではなく 勇気ですか
今僕にもし出来ることがあるなら
それは きっと
ほんのささやかな悪あがきだ
欲望は 静かに 声をひそめて
残り少ない命を
見つめながら 僕の冷えた手をとり
愛することを教えてくれる
愛されることも
だから大丈夫
このまま行ける
まっすぐに 伸びた道
誰もが歩く道
僕は ゆっくりと
思い出を 重ねながら
下手くそでも 最後まで
生きようと 心に決めた
だから 悲しいことなど何ひとつない
星を探して 夜をただよう私の心
多くを望まない生き方で
たとえば いつか
なくしてしまう それまでの命でも
与えられた時間の中で
泣いて 笑って
限られた 今を 生きよう。