詩人:どるとる | [投票][編集] |
ドアを 開けて
待ちわびている
君が 来るのを今か今かと
名前も知らない
気持ちと気持ちが
重なって 生まれた
ささやき声のような
小さな 希望を
はらんでいる
大切なことは
目を閉じたままでも見えるんだ
そうやって 始まり終わるすべてを
愛しながら 時に 憎みながら
僕らは揃わない歩幅でもいつの間にか
手をつないで 感情論で 笑いあうだろう
奇跡は起こらない
期待しないでよ
楽がしたいだけでは幸せになれない
色も形もない
今日と明日が
重なって 生まれる
そう遠くない未来
枝先につぼみをつけている
歩き続ければ たどり着く場所がある
遠回りでも 回り道でも いいから
今日という日を思いきり抱きしめて
味わい尽くしたらもう悔やむことはない
出来立ての 優しさが空欄を補うだろう
やがて 空は 終わり
僕らは物語の完結を迎えるだろう
その時、恥のない
さよならを言えるように
傷ついておこう
愛されておこう
なるべくたくさんのことを
見聞きしよう
ねえそうしようよ?
そうやって 始まり終わるすべてを
愛しながら 時に 憎みながら
僕らは揃わない歩幅でもいつの間にか
手をつないで 感情論で 笑いあうだろう
ただ 単純に 思ったんだ
君を 愛していたいって
君に 愛されていたいって
その気持ちが きっと僕を限りなく人たらしめてる。