詩人:どるとる | [投票][編集] |
小説一冊分の長編ストーリー
いくつものドラマをはらんだ
この世界に 今 夜明けが訪れる
ページを追うように先を急げば
魔法みたいな ロマンスが見え隠れ
雨降りも 気にしない
ありふれた道もレールになって
君を連れて行く
きらめくような 輝くような
はやる気持ち 抱いて
泳いでいく
下手くそなバタフライで
誰かが描いたあらすじがすべてなら
この気持ちさえ 嘘なのかなあ
どうでもいいみたいに繰り返す生と死
なんとなくイメージを空に飛ばせば
悲しいくらいあっけなくそこにある終わり
花は咲いては散ってく
そして種を残してく
願ってもないのに
悲しいような 嬉しいような
どっちつかずの心は揺れてばかり
見えないゴールを目指す
手探りのバタフライで
涙や笑顔の形や色や
目には見えない
優しげな 輪郭をなぞりながら 思い出を遠くから眺めるように
僕らはふれられない何かにふれようとする
雨降りも 気にしない
ありふれた道もレールになって
君を連れて行く
きらめくような 輝くような
はやる気持ち 抱いて
泳いでいく
下手くそなバタフライで。