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どるとるの部屋


[6416] シネマ
詩人:どるとる [投票][編集]


瞳の奥に 沈む思い出が
涙に濡れるとき よみがえるあのシーン
静かに幕は開けて
笑っていたことも泣いたことも
忘れられない
何もかも 覚えていたい
でも忘れたいこともある
それは まるで朝焼けのようだ

レーザー光線が 海から街並みを照らして
幕が 開けるその時を 待ちわびていたように
ああ 堪えていた君の涙が 押し寄せてくる
スクリーンには 見えないドラマが
いくつもの 結末を 用意してても
あなたが決めるのはひとつの結末だけ
ほら たどり着きたいのは ハッピーエンド

手招きして こっちにおいでよと
幸せが 笑ってる この余韻に浸っていたい
暮れゆく街が地平線に沈む
悲しいときも うれしいときも
生きている
それだけのことが うれしくて 悲しくてたまらない
それは まるで 夜明けのような

めくるページの先 目で追うあらすじ
どんなことが待っているかは明日に聞け
楽しみで でも不安で
それでも明日はやってくる
花が咲いたら 枯れるまでが物語
雨に濡れる日もまた素敵だね
幸せばかりでも 味気ないんだ

昨日の続きで 今日も 遠い道から続いている
ひとつのレール 辿れば いくつもの思い出が見える

レーザー光線が 海から街並みを照らして
幕が 開けるその時を 待ちわびていたように
ああ 堪えていた君の涙が 押し寄せてくる
スクリーンには 見えないドラマが
いくつもの 結末を 用意してても
あなたが決めるのはひとつの結末だけ
ほら たどり着きたいのは ハッピーエンド。

2015/08/09 (Sun)

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