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どるとるの部屋


[642] 100tハンマー
詩人:どるとる [投票][編集]


世界でいちばん
愛している人に
歌いたい歌がある
でも会いたいときに君はいない

世界でいちばん
大好きな人なのに
会いたい人なのに
世界でいちばん愛している人は世界でいちばん遠い人でいつも離れ離れ

世界でいちばん愛している人は世界でいちばん会えない人

なんでもない夜に僕が君を思うように君も僕を思ってくれてるとしたらうれしいけれど
それとはまたちがう幸せを望んでしまうのはあなたに会いたいときに会えない悲しみがあるから

夜空に広がる星の数だけあるという出会いと別れの中で君ひとりと出会い恋に落ち愛し合えること
これを運命と呼ばずなんと呼ぶのでしょう

会いたいのに
心はいつでも
飛んでゆけるのに
ただ繰り返す
生活と忙しさを理由に会えない 会いたい
気持ちは振り子のように右に左に揺れ動くだけ
ただ目を開ければそこにはいつでもかわいた朝と真っ暗で静かな夜があるだけ

会いたいな…
会えないな…
今日も電話だけ
君の声が心をなぐる
僕をなぐさめる世界でいちばんやさしい 声のはずなのに
なんでかな なぐられたようなこの衝撃は

100tハンマーに匹敵してしまうよ
痛い 痛い 胸のこの苦しみはいつになればおさまるのかな
今日もただ真っ暗で静かな夜にひとり思う

そして朝はトウゼンのように夜をさらいおとずれた
そこにはどこを探しても愛すべき人の姿なし。

2009/12/07 (Mon)

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