ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 名前のない歌

どるとるの部屋


[6444] 名前のない歌
詩人:どるとる [投票][編集]


変わりたいのに 変われない自分がいる
変わろうとさえしない自分がいる

笑っても 笑ってる気がしなくて
泣いても泣いた気がしなくて

生きてる そんな感覚が すっかり なくなったよ

僕の中で 時を刻む
時計が いつか
終わりを報せても
きっと僕は泣いたりはしないだろう

いくつもの後悔を積み上げる毎日
やがて 崩れてしまう無意味な行為だ

どこかに いるかな 自分を犠牲にしても助けたい そんな優しい 花のような

ぬくもりを 無償の愛をくれる人は いるだろうか

見渡せるほど世界は広くはない そこにあるものだけで事足りる僕にとって世界は狭すぎるほどだ

ああ ため息で1日がはじまり 1日が終わる
夕暮れ 寂しさに気づかないように ひたすら眠る ただ眠る

僕の中で 時を刻む
時計が いつか
終わりを報せても
きっと僕は泣いたりはしないだろう。

2015/09/05 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -