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どるとるの部屋


[6520] ストロボ
詩人:どるとる [投票][編集]


瞼の裏に思い出が 灯るとき
通り過ぎた道に咲いた花を
思い出す その形や色を

写真では けっして閉じ込められない
見えない記憶のダイジェスト

あなたのあの笑った顔や泣いた顔を

あざやかには 思い出せないだろう でも

なんとなく かすかに 思い出せる

それくらいが多分 ちょうどいい気がする

あの日、交わした約束は 風に消えた

吹いていた風や 陽射しのあたたかさまで

心は覚えているよ 僕にはわかるんだ

だから、形に残る思い出はいらない

このまばたきのストロボで焼きつける

いつも胸の奥にある ダイアリー。

2015/09/30 (Wed)

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