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どるとるの部屋


[6533] 渇き
詩人:どるとる [投票][編集]


考えることをやめてしまった頭に蛆がわく

さよならのタイミングを見誤った

僕はレールからはみ出して はれてよそ者

汚れちまった魂を涙で溺れさせたい

繰り返す 生き死にのループの真ん中で

無関心な顔をした僕は愛に飢えた獣

愛も叫べないほどにカラカラに渇いてる

思い出を映す映写機は
通り過ぎた日々をいつまでも覚えているのさ

だから痛みはいつまでもあざやかなまま
僕を離してくれやしない

ここにあるのは排気ガスと煙草の吸殻

外れ馬券と飲み干したビールの空き缶

夢など忘れたような顔をした小さな影

ゆらゆらとさまよい漂いどこに行くの

汚れちまった魂を涙で溺れさせたい

繰り返す 生き死にのループの真ん中で

無関心な顔をした僕は愛に飢えた獣

愛も叫べないほどにカラカラに渇いてる

「愛してる」って言えれば 簡単なのに

それが一番 難しいこともわかってる。

2015/10/04 (Sun)

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