夜の街はなぜか言葉にならない涙を抱いている 人いきれの中を 犬のように遠慮もなく歩いたベランダには いつもの夕陽が落ちて 少しだけ寂しい影がガラス窓に映って行ったり来たりする。
[前頁] [どるとるの部屋] [次頁]