詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
目を閉じた暗闇の中にも消えない光が
あなたを一人にさせない
大丈夫なんていい加減なこと言えないけど
この手を握っているから
なんとなく形になる
いつの間にか 色づく
あなたのために染まる気持ち
鏡に映る 醜さまで
僕だから 愛してくれるなら
僕の闇も 抱きしめて
僕の海に 肩まで浸かって
ただそこにある それだけで世界は
あなたを中心にして 広がる
果てしない宇宙の中のたったひとつの被写体
ガラスに反射していくつもの光が
パラパラと雨のようにこぼれ落ちる
どんなときも安心なんてできないけど
この瞳があなたを見つめているから
輪郭をかたどって
ストロボで焼きつけて
僕の心に あなたを刻む
あなたから目をそらす その時には
どうぞ僕を嫌いになってください
でもそれまでは好きでいてください
僕はあなたという水がないと
枯れてしまう花だから
あなたがいる それだけで僕は
あなたの目の届く場所に咲くから
枯らさずにどうか あなたの手厚い愛に育てられたい
そしてまた僕は目を閉じる
何も見えない暗闇の中でも
あなたを見つけられたなら
それは、愛のなし得た小さな奇跡
そんなことを言ってみたところで
何が変わるわけじゃないけど
鏡に映る 醜さまで
僕だから 愛してくれるなら
僕の闇も 抱きしめて
僕の海に 肩まで浸かって
ただそこにある それだけで世界は
あなたを中心にして 広がる
果てしない宇宙の中のたったひとつの被写体。