詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえばこの世界が神様を必要としない世界なら
僕は 偉くもなく 何の力もないただの野良猫でいい
ちょうどいい具合に汚れたいの
いたずらもたくさん考えられるよ
遠い空から 落ちた涙のしずくが
水面を乱す波紋が生まれる
たったいちどの命の悪あがき
跳ねた瞬間それは形になったよ
まるで、偶然の芸術 ミルククラウン
たとえばこの世界から道という道をなくしたなら
何を頼りに僕らは 朝を見つければいいの
迷子のように 地図を手にしながら迷うなら
地図などなんの役に立つのでしょう
それはさだめられた終わりのように
ページをめくる前に既に決まってたこと
たったいちどの命の悪あがき
跳ねた瞬間それは形になったよ
まるで、偶然の芸術 ミルククラウン
言葉に 頼りすぎたばかりに
僕はいつからか 色をなくしていた
僕の頭に相応しい
ミルククラウン
真っ白に 濁って
それでもちゃんと
僕を輝かせてくれる。