詩人:どるとる | [投票][編集] |
回り続ける 惑星よ
今しばらく その足を止めて
世界を 見渡してみて
流れる川の先を 転がる石のかたちを
ただずっと見ていたいのに
仕事仕事の毎日に忙殺されている
周回軌道は 平常運転
まるでそれが当たり前のように振る舞う
回り続ける 惑星よ
今しばらくその足を止めて
世界に生きる 人たちの声に耳を傾けて
耳をすまさないと聞こえない小さな足音
ささやくように脈打つ心臓の跳ねる音
風に揺らぐ木々のざわめき 川のせせらぎ
営みの中に生まれる いくつもの光
終わらぬ夜に眠らないで
光を あげるよ ここから弓を放つ
夜明けのサーチライト
世界よ笑ってくれないか
今までのすべてを
愛すように 抱きしめるように。