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どるとるの部屋


[6780] 雲よ
詩人:どるとる [投票][編集]


どこへ流れていくのだろうあの白い雲は
宛もなく風の吹くまま旅する旅人の背中で

訳なんて聞かないでくれ とたんに涙が
ほほを伝って強い僕を優しくするから

花は咲き乱れ 河の水は流れるままに
誰も生きる意味などわからぬままに

ここにいるよ 笑って泣いて 生きているよ

溢れる人混みに迷わないように
つまらぬ色に染まらぬように

雲よ 聞こえるかい?僕のこの歌声が
どこか遠くの街でまた会えたらいいな

懐かしい思い出に あの日咲いた笑顔に

過ぎ去ってゆく風の残したあしあとをたどれば
いつの間にか この道にも終わりが見える

花が咲く理由などどこにもない それでも朝が来れば あなたに会いたくなる

嘘で汚れたなら洗えばほら元通り 昨日の自分を悔やむなら 新しい自分になる

歩いて行くよ どしゃ降りの中でも平気さ

誰かの声に惑わされないように
同じ色した掟に振り回されぬように

空は 今日も天高く 目の覚めるような青
僕の瞳を染めて 悲しいことなど忘れた

会いに行こう いつかなくした宝物に

誰かが どこかで口笛吹きながら
いつ 終わるともわからない
旅をしているなら 僕も何かを探す旅人

夢やロマンのために費やす時間も 人生を色鮮やかに染めるための大切な色のひとつ

立ち止まってる時間が勿体ない 歩き出そう道などなくても
踏み出せばそこに道が延びていく

ここにいるよ 笑って泣いて 生きているよ

溢れる人混みに迷わないように
つまらぬ色に染まらぬように

雲よ 聞こえるかい?僕のこの歌声が
どこか遠くの街でまた会えたらいいな

懐かしい思い出に あの日咲いた笑顔に

先に行くよと旅立った綿毛のような君に。

2015/11/08 (Sun)

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