詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れの街は 切ない色に染まって
帰り道を 遠くする 畦道に 陽炎
幻だろうか いつか空に飛んだ君がそこにいる
笑ってるの それとも泣いているの 教えてよ
見えない心の中を 今君を染めている色を
聞こえない心の声を 今君を濡らす雨を
何一つ わからない ただひとつも知らない
自分がなぜここにいるかも誰も知らない
いつか愛したあの歌が 空の色と融けて 浮かんでる
悲しいの それともうれしいの
教えてよ 今君を染めている色を
聞こえない 心の声は夜の闇に 消えた
されど寂しさは 消えずに いまだ僕を
孤独が包み込む 今日も遠い 帰り道
迷う道でもないのに立ち止まる
立ち止まる
笑ってるの それとも泣いているの 教えてよ
見えない心の中を 今君を染めている色を
聞こえない心の声を 今君を濡らす雨を
その涙の かたちを
僕も同じ気持ちになりたいから
僕も同じ色に よごれたいから。