詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日の夢の続きで 僕らはまた歩き出す
描かれた空が画用紙のように
既製品のような世界を果てまでも広げていく
さわがしい夜が 眠れない 夜がやって来そうなかすかな気配
枝豆の ひとつひとつにもあるいのち
小さな部屋に 大きくふくらんだ夢
絵空事だと鼻で笑うのなら
君にはもう教えてあげないよ
僕だけの夢は 僕がひとりじめ
恐がりの前足で 地面を蹴りながら進む
はるか太古の風の匂いを連れてくる
あの日見上げた空に浮かんでた雲の形を思い出す
にぎやかな未来が まばたきもできないほどの未来だよ
味わって食べよう 食べ頃の熟した幸せ
目の前の世界を描き出していく作業
ありふれた日常を閉じ込める風景描写
シャッターチャンスを逃さないで
君だけの夢は 君だけのものなのさ
いくつもの 悲しみも
いくつもの 喜びも
数ある 幸せも
やがては 青い空に溶けて消えてく
幻のように ずっと先の遠い未来では夢物語だ
枝豆の ひとつひとつにもあるいのち
小さな部屋に 大きくふくらんだ夢
絵空事だと鼻で笑うのなら
君にはもう教えてあげないよ
僕だけの夢は 僕がひとりじめ。