詩人:どるとる | [投票][編集] |
時が止まったような夜の静けさもまるで
行き交う車のライトがまぶしくて台無し
リピートで流れてるあのヒットソング
忙しい人は誰かを待ちくたびれて
そわそわする頃に見上げた空に
星がひとつ すーっと流れた
早く会いたい気持ちが 胸のリズムと
重なって 生まれる七色のメロディ
この街の色に染まるのもわるくはない
ただなんとなくそんなことを想いながら
さっきまで君のことを 待っていたよ
予定より少し 数分遅れの待ち合わせ
「ごめん」の一言で片付ける彼女の笑顔
容易く許してしまう僕も大概だなと思う
クリスマスの陽気な気分にあてられて
少し早い雪の気配を敏感に察した心
君と手をつなぐために手袋をわざと脱ぐ
こうしてつないでればあたたかいから
愛してるだなんて言葉にしたくなるよ
どうかしてるなこんな気持ちにさせるのは
一体誰の仕業だろう 不在の犯人探し
なんとなく入った店を冷やかしながら
君の仕種や表情を盗み見る僕なのさ
遅れて来たことなんてもう忘れた顔
なんでもない こんな時間が
積み重なって やがて思い出になって
やがて いつか 振り返るその時
その場所に君は まだいるかなあ
そんなことを考えながら僕は君を見てる
ああそれなら未来の二人と待ち合わせだ
何度 会っても足らなから何度でも出会いたい だから僕らは待ち合わせる
早く会いたい気持ちが 胸のリズムと
重なって 生まれる七色のメロディ
この街の色に染まるのもわるくはない
ただなんとなくそんなことを想いながら
さっきまで君のことを 待っていたよ
予定より少し 数分遅れの待ち合わせ
今夜も 来るか来ないか 今か今かと待ち合わせ。