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どるとるの部屋


[691] イッツ・パントマイムショー
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


目の前に見えない壁を作り出し
ありもしない透明な不安にびくつく日々
まるで僕は傍から見ればパントマイムしてるみたい

でも僕には見えるんだよ
おっかない不安も
おまえさんには見えないかもしれないが
僕には見えているよ
巨大な壁がほら何層にも重なって僕の行く手を遮ってる
その先には未来があるのにねそのせいでとんだパントマイム
ジョーダンじゃないぜ
ピエロになるつもりはないよ
だから 偽りの笑顔
顔から剥ぎ取って
涙でぐしゃぐしゃになった本性をみんなに是非とも見せたーい

パントマイムしてる場合じゃないのにね
なぜか 透明な壁からそちらへ行けない
パントマイムしてるような愉快なものじゃないよ 僕にはもうなすすべはない
誰かには軽い1日さえ僕には重い1日なのさ
歯を食いしばって
こんなんじゃパントマイムじゃないか

そのうち顔中に涙という雨が降り出して
嘘っぱちの作り笑いが化粧ごと落ちて
そこには 本当の自分がいたよ

イッツ
パントマイムショー
これにておしまいおしまい

悲しみよおととい来やがれ。

2009/12/14 (Mon)

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