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どるとるの部屋


[6916] シンデレラストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


舞うような風が 花の香りをまとう季節は

メリーゴーランドの回転のよう めまぐるしい

シンデレラが落とした ガラスの靴に
重ねる想いは 白百合の形 汚れなき純情

ああ ときめきたいよ 僕も恋に落ちたい
パブロフの犬のように 条件反射で同じ光に魅了されて

恋の魔法をかけてくれないか?
約束の十二時を 飛び越えて
ガラスでできたこの胸に キスをください

止まらない 想いは泉のように自由気まま
まだ何も知らない青い心はただ 欲しいものを求めるのに純粋な心を秘めている

「好きなだけでどこまでも行ける」そんな想いが目覚ましのように
僕を 突き動かす わがままで独りよがりなシンデレラストーリー

恋愛小説の筋書きを辿っていく行程

運命に操られているようで 釈然としない

女神様の いいなりになる気はないけど
君の笑顔のためならばヒーローにだってなりたい

ああ ときめかされて
僕は恋に落ちてた
いつの間にか 這い上がれないくらい深く

終わらない夢を見させてくれないか
目覚めても まだ夢の中にいるような
遠い昔に聞いたおとぎ話に連れていって

淡い桃色に ほほは染まって
この心はもはや僕のものじゃない
百万本のバラの花束でも足りない

「好き。そんな言葉じゃ伝えきれない」
一筋縄じゃいかない気持ちが走り出す
スピードを無視した嵐のような 光のような 忙しい シンデレラストーリー

たとえば僕に 運命の人が いるならば
そんな人のところに連れていって

赤い糸が 嘘じゃないなら この街のどこかに
恋をするすべてのあなたに ふさわしい
シンデレラがいるはずだ そうだろう?そうだと言って

止まない 目覚まし
止めたい でも 止めたくない

君のせいだよ 君の前だと僕も シンデレラになってしまいそうだ
おかしいな 世界が日毎に 輝いていく

「好きなだけでどこまでも行ける」

2015/11/28 (Sat)

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