詩人:どるとる | [投票][編集] |
長いまつげの 屋根の上に ちょこんと座る
小さな 希望が たちまち隙間を塗りつぶす
最先端のあくびも 全自動のガールフレンドも
絶好調の余裕も ついえない運も
多分僕には似合わないから 手にいれたそばからもて余す
さらばの 向こうへ
消え去る何者かの影
逃げ足の羽ばたき
よそ見の博覧会
けなげな品評会
世界の本質は 張りぼての無修正
ダチョウの地団駄
先入観が邪魔する世界
モザイクの雨を
どしゃ降りの夜を
駆け抜けて 手にいれたいその唇
愛なき世界に もう一度
情熱を たぎらせて。