手つかずの 思い出がそっと雨のようにほほに降る知らぬ間に通り過ぎた季節はたくさんの 傷跡を胸に残した昨日と今日の重なりが 螺旋のように 渦を巻き 空に昇る絵に描いたような愛の言葉と いつか忘れた花の名前を道連れに道は続く いかさまな日々も 逆さまになった砂時計で振り出しから。
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