詩人:どるとる | [投票][編集] |
窓の外は 小雨日和 通りすぎてく 景色が次々に移り変わる
振り子のように行ったり来たりの旅程
この目で見たものがこの世界のすべてなら
疑いはますます 深くなる
水溜まりを ひとつ飛び越えて
スニーカーに泥水が跳ねる
慌ただしさに 忙しくしているぶんには
気づかなくていいことばかりだ
生まれたての朝に光がこぼれて
一歩踏み出す君を 言葉もなく見送る
さよならは似合わない 歌いたいのははじまりの歌
列車の窓から 流れてく季節は
色褪せながら また 色づいてく
命あるものだけが 老いていく 永遠のない世界でただひとつ
時間から 逃れた 形なき思いが いつまでも変わらないまま
ここにあることを僕は知っている
水溜まりを ひとつ飛び越えて
スニーカーに泥水が跳ねる
慌ただしさに 忙しくしているぶんには
気づかなくていいことばかりだ
生まれたての朝に光がこぼれて
一歩踏み出す君を 言葉もなく見送る
さよならは似合わない 歌いたいのははじまりの歌。