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どるとるの部屋


[6978] 愛の所在
詩人:どるとる [投票][編集]


コップから溢れだした水みたいに

ありあまるほどの幸せを手にしてる

にも拘らずそれでもまだ足りないと欲張る

愛を形にするには きっと言葉なんか必要なくて

ただ抱きしめたときの温もりだったり

誰もが持ち得る優しさとかが

言葉以上の 明確な答えになって伝わるんだよ

素肌で ふれあって

温もりを確かめて

ちゃんとここにいるって

大切な人に 気づかせて

僕にも 教えてよ

なにぶん見えないものだから

いちど見失ってしまうと

なかなか 見つけるのに苦労するから

名前のない 気持ちになるときがある

思わぬ 人の優しさにふれたときに

涙が ほほを伝い 僕も人なんだと 気づかせてくれる

大切なものを見つめるときには目を閉じてみるんだよ

そこにあって そこにはないものです

ふれようとしても感触さえないものです

だから、間違いだらけの下手くそな手つきで愛し方を探すよ

答えなんてきっとないんだよ愛には

抱きしめるのも 撫でてやるのも

自分のさじ加減で決めなきゃいけない

愛の所在を 知らないのに知っている

ただ「あなたがいる」それだけのことが

いつも 弱いはずの僕を強くしてくれる

きっと 僕が思うより
この世界の 正しさなんて
それほど きれいじゃない
曲がりくねった道に咲いた
素直な 花が きれいなだけに
この世界は より 汚れて見える

素肌で ふれあって

温もりを確かめて

ちゃんとここにいるって

大切な人に 気づかせて

僕にも 教えてよ

なにぶん見えないものだから

いちど見失ってしまうと

なかなか 見つけるのに苦労するから。

2015/12/08 (Tue)

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