詩人:どるとる | [投票][編集] |
通り過ぎていく景色が窓に映って
移ろいゆく季節を見送っている
手も振らないで
雪がちらほらと道を白く染めて
旅立ちの朝には 街が雪に埋もれた
新しい街へと旅立っていく君は
膨らむ期待と不安を抱えて
どっちつかずの想いを抱きしめて
ぎこちなく君は笑っていた
始発電車を照らす夜明けのサーチライト
七色の 光が窓をゆっくりと染めていく
恐れるものなど今の僕にはなかった
誰かが刻んだ足跡をたどれば
レールのように道は続いていく
知らない明日へ
ページを開けばそこにはまっさらな未来が 君を待っていた
季節の色に染まった街並みは
誰かの思い出を忘れずに覚えている
さよならの言葉はなかった
照れ隠しに僕は笑ったよ
いろんなイメージを描きながら旅は続く
空を飛ぶことさえできない翼だけど
旅人のように何かを探している
大切な一つ一つを手にしながらたまに見失いながら
そうして手にいれたいくつかの宝物を手放さないように
どっちつかずの想いを抱きしめて
ぎこちなく君は笑っていた
始発電車を照らす夜明けのサーチライト
七色の 光が窓をゆっくりと染めていく
恐れるものなど今の僕にはなかった
もうこれ以上 君の愛を知らないふりは僕にはできなかった。