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どるとるの部屋


[7081] ほころび
詩人:どるとる [投票][編集]


暗闇に 咲くように灯る明かりは

誰かの代わりのように 笑うのです

扉が開くように まぶたを開ければ

小さな幸せを 少しずつ味わいながら

昨日今日明日と 生きていくのです

泡になって 跡形もなくなくなるまで

僕は見届けたい 始まりから終わりまで

動き出したフィルムが映す世界の出来事

手の届く範囲の狭い世界を映す

またひとつ 必要ななにかを忘れては

またひとつ 余計ななにかを覚えて

形をなくしていく世界を見つめている

やがて、消え去る ぬくもりは今だけは

あたたかくこの体を巡る赤い血潮。

2015/12/26 (Sat)

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