詩人:どるとる | [投票][編集] |
ふれてしまえば壊れてしまいそうな君のその心
ふるえる指先で奏でてみた僕の心のメロディ
階段の下でいつまでも待ってる希望
太陽は今日は留守みたい
期待しても無駄みたい
でもあきらめられない僕はずっと待ってた
あの校庭の花壇の隅に咲いていたすみれ
都会のビルのように高い花の中でひっそりと身を隠すすみれ
まるで僕のようで
少しだけ切なくなった
午後から降り出した予報にもない天気雨
やることもなくずっと昼寝していた
まぶたを開けるともう晴れていた空
明日、僕は この街を旅立って都会に行く
すみれは笑って見送ってくれるかなあ…
いくつもの空と
いくつもの景色に
見送られながら
僕は旅立つ
すみれ 君を置いて
初恋の人
純粋すぎた恋
はじめての痛み
まだ胸に残る
涙のあと
君は僕じゃない
人を選んだから
もう この街には戻らない
すみれよ 元気でね
都会もなれれば都だろう
今はまだやまない雨でもいつかはやんでしまうだろう
この痛みもおさまるだろう
すみれよ 僕はまた違う恋を都会で探すよ
きっと 素晴らしい出会いが僕を待ってる
そんな 気がするんだ
もうすぐ日が落ちて
夕闇であたりが真っ暗になるね
君も見てるのかな
あの空を
カラスが二羽
電柱に仲良さそうにとまってる
昔の僕らみたいに
でも もう…
すべては思い出の向こう側のおとぎ話
あの校庭の花壇の隅に咲いていたすみれ
今はどうなったかなあ
いくつもの空と
いくつもの景色に
見送られながら
僕は旅立つ
すみれ 君を置いて
初恋の人
純粋すぎた恋
はじめての痛み
まだ胸に残る
涙のあと
君は僕じゃない
人を選んだから
僕は何も言えないね
ただ黙り込むだけのちっぽけな球根さ
誰かが引き抜いてくれるのを待つだけさ
すみれみたいにひっそりと咲くdecember。